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R3社の「Corda」とRippleの関係性

いつも記事読んでいただきありがとうございます!

 

先日はSBIの発表でRippleを基軸にして行くということでRippleが沸き立っていましたね。そんな中でこんな声も聞こえてきました。

 

Cordaって何?どんな技術?」

 

R3はどう関わってくるの?」

 

R3CordaRippleとは競合しないの?」

 

そんな疑問をテーマに、R3とは、Cordaとはなんなのかを紐解いていきましょう!

 

まずはCordaを開発しているR3自体が何かというところから。

 

R3とは、ニューヨーク市に本社を構える「企業」であり分散台帳技術を開発している会社です。

 

R3のプロジェクトに参加している主な金融機関は下のようになっています。

 

現在70以上の企業が参加しており、三菱やSBI、みずほなど日本の企業も多数参加しているのが印象的ですね。

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 画像元:SBIの資料

 

このようにR3とは「企業」であり、金融機関が集まった「組織」ではありません。R3という分散台帳技術を開発している企業のプロジェクトに、金融機関が参加している形ですね。

 

分散型台帳とは

 

分散型台帳ってよく聞きますよね。分散型台帳とは1つの大きなサーバーで管理せずにデータを様々なところに分散させ管理する方法で、暗号通貨に用いられるブロックチェーンもその分散型台帳の特性を持っています。

 

マイニングによって認証を行うPoW (Proof of Work、作業による認証)がその典型ですね。

 

私たちは普段データをやり取りする時や決済をする時、いつも仲介人を通して行われています。この仲介人は2人の間の契約を勝手に変更されないように、そして様々な役割をこなしてもらうために存在しています。

 

この分散型台帳を使えば、その取引監視の機能を仲介人を通さず分散されているデータベース上に直接接続し、他方とデータを共有したり決済などを行えるのです。

 

ブロックチェーンはオープンソース(コードや取引など、またその仕組みがオープンにみんなの前に公表されること)で行われるため、匿名性がありません。

 

例えばBitcoinの場合誰がその口座を持っているかはわかりませんが、どの口座からどの口座に送金されたのかが丸わかりになります。口座名を検索すれば過去のトランザクション(送金した時の証のようなもの)が簡単にわかってしまいます。

 

これは資産の送金などに限った話ではなくブロックチェーン技術では大切なデータを共有する場合であれ公表されてしまうのです。

 

PoW やその他 PoS (Proof of Stake、マシンパワーを使う PoW に対し、マシンパワーを必要とせず、通貨などの投票力によって認証を行う)などの認証方式では認証に時間がかかってしまいますし、コストもかかってきてしまうのです。

 

ブロックチェーンはその名の通りデータ自体を保持したブロックが繋がれていき証明をするものなのでどんどんデータは蓄積しています。毎日何億とも言われる世界の取引の受け皿として実用化するには不便です。

 

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一方Cordaもこの分散型台帳の特性を使用して送金やその他データ送信などを行うプラットフォームですが、送金やデータの共有送信時にその情報が公表されることはありません。これはR3社自体が

「ブロックチェーンの特色は使っていくが、ブロックチェーン技術を使うことはない」

と明言しています。

 

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例えばマスオさんとヨロシクさんがいるとします。この2人でマスオさんの趣味の画像データを共有したいとしましょう。

 

ブロックチェーン上でデータの送信を行うと、2人が趣味の画像データを共有したという事実が丸わかりになってしまいます。

 

しかしこのCordaを利用すればあくまでその2人の中でだけで共有することができ、外部に漏れることはありません。

 

このようにCordaはオープンソースでありながら匿名性をも持ち合わせているのです。ブロックチェーンでも情報を暗号化するという手はありますが、わざわざ2人の間の取引を公表してなおかつ暗号化するメリットはありません。その2人の中で取引を完結させれば良いのです。

 

またCordaは、この2人の間の取引に「約束」を追加できます。例えばデータを手に入れる際料金を要求する時、この約束を決めておくことで自動的に取引を完了し、お互いの取りっぱぐれというものがなくなる、いわゆるスマートコントラクトが実現できます。

 またその中に企業や行政など大きな枠組みの決まりを導入することも自由です。さらに多言語に対応しており、どんな決まりやサービスをもこのCorda上に導入し動かすことができるのです。

 

 

まとめるとCordaとは

 

みんなが簡単に接続し利用でき、様々なサービスや決まりを「取引する人との間で直接」行うことができるもので、またその情報は外に開示されず、匿名性を持っている。

Javaなどの開発ツールも導入することができるので幅広い場面で使えるものを開発でき、Corda仕組みを形作るコードなどはみんなが知ることができる(=仕組みを開発する時に利用できる)「オープンソース」である。

上記のように開発しやすいようにできているので、送金に限らず様々な分野に生かしやすく、企業が作る大きな仕組みも簡単に導入できる。

従来の取引のように仲介人の役割を担い勝手に約束を変えられないようになっている。

 

ということです。

 

このような点を踏まえるとR3、CordaRippleとの関係が浮かんできませんか?

 

Cordaは取引などをする時の「仕組み」であり、通貨や送金システムに特化しているわけではなく基礎土台を作ってくれています。

そこにRippleのシステムを導入しCordaを活用するということです。

つまりCordaを活用したRippleR3のプロジェクト参加企業が利用するという形になると言えます。

「競合」するのではなく「協力」するのですね^ ^

 

SBIはこのCordaRippleを活用していき決済ネットワークを構築していこうとしています。Rippleの流動性向上も期待できますね。

 

SBIの今後のRippleを利用した計画についての記事はこちらから

SBI HoldingsのRippleを基軸にした国際送金戦略 - 仮想通貨の解体新書

 

ではまた^ ^

 

くりぱか (@Creeperker) | Twitter